AfterEffects講座

ボカロPVを再現する

階層

アンチクロロベンゼン

逆引き

エフェクトなどのキーワードから、技法を逆引きできます。

• シェイプレイヤー
• チェックトランジションB
• トランスフォーム
• 不透明度(フェード)
• 位置(スライドイン)
• エフェクト
Aeの本領はこのエフェクトにあります。組み合わせでバリエーションは無限大。
• ガウスブラー
• フラクタルノイズ
• ノイズ
• グロー1
• ウィグラー
いろんなものを揺らしたりちらつかせたり、ランダムなものを生み出せます。
• 文字を揺らす1
• 文字を揺らす2
• チェックトランジションA
• チェックトランジションB
• カメラレイヤー
カメラを自由に扱えるとPV表現の幅がぐっと広がります
• 被写界深度
• グラフ補完1
• グラフ補完2
• グラフ補完3
• 文字アニメーター
• モーションブラー
• モーションブラー1
• モーションブラー2
• モーションブラー3

ウィグラーって？

正確な説明ではありませんが、ランダムに値を生成してそれを適用することによって、ちらつきの効果や、震える効果など…まぁ口で説明するのもあれなんで、次の動画を見てください。

オワタＰさん作曲、アンチクロロベンゼン。このＰＶ（動画：三重の人さん）のこの部分に、ウィグラーが使われています。

文字がグラグラゆれていると思います。いちいちキーフレームを打って少しずつずらす、なんてめんどくさいことをせずに、ウィグラーを使えば一瞬でできてしまうんです。

再現してみよう

1.新しいコンポジションを作成し、音源を置いてください。そして「なにが善だ　なにが悪だ」と書いた文字レイヤーを準備してください。
※ポイント：善と悪の赤文字は少し暗め、フォントはMS P明朝の太字を使用しました。

2.同じ要領で「もうなにもわからない」の文字レイヤーも作ります。
その後、「なにが善だ…」の文字レイヤーからトランスフォームの位置を参照します。揺らし始める最初にキーフレーム、揺らし終わる最後にキーフレームの、２つのキーフレームを打ちます。

3.Ae上部タブから、ウィンドウ>ウィグラーを選択します。

4.するとこのようなタブが表示されたかと思います。

5.先ほど作った２つのキーフレームを選択して、
※ポイント：Shiftを押しながら二つのキーフレームをクリック。

6.ウィグラーのパラメータをこのようにいじったら
※ポイント：あくまで私の感覚です。最適な値をいろいろ試してみてください。

7.完成です。
これでプレビューしてみてください。文字がゆれていますね。ソフトがランダムで値を生成して、文字レイヤーの位置をずらしてくれています。

さて、残りも作っていきましょう！

「もうなにもわからない」の部分も同じ要領、パラメータで。

さて次は「さぁ一緒に狂いましょう」ですが、手前からズームアウトしています。めんどくさかったのでカメラレイヤーを新規に作り、カメラを後ろに動かしています。この過程はAdvanceになります。また別途説明しています。適当にスクショ張っておきます。

▲背景に白色平面を敷き、文字レイヤーに「３Ｄレイヤー」と「モーションブラー」を適用

▲赤文字のレイヤーにグローを適用。すこしぼやかす

▲グローのパラメータをいじって

▲文字がはっきりしすぎてるので少しだけブラー（滑らか）をかける

▲ほんの少し。

▲カメラのz座標をグラフエディタでこのように補完させる。

この時点でこんな感じです。
※1/4画質です

後は同じように、文字にウィグラーをかけて、その後の文字をちょいちょいっと付け足す。
ノイズの作り方はこちらで説明しています。

完成しました！

完成品です。まあほぼ再現できてるのではないでしょうか。

比較です

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